更年期のお悩みのひとつに、イライラする、怒りやすくなる、という症状があります。
些細なことでもイライラしてしまう。更年期かなというのは感じていても、自分ではうまくコントロールできずイライラに振り回されるような感じ。
東洋医学の視点から見ると、「気」の流れが悪くなっていて、ストレスをより感じやすくなっている状態です。気が滞り、頭のほうに熱がこもりやすいので、のぼせなどの症状も表れます。
東洋医学には、「腎」は人間の成長や妊娠など生殖能力を促したり、生命活動の源となるという考えがあります。
加齢により「腎」が衰えてくると、元々持っている体質などがより身体に表れてきて、一人一人違う、色々な症状を引き起こします。
イライラしやすいのは「肝鬱気滞」の状態。
元々、生理前に胸が張ったり、頭痛などはありませんでしたか?
また、目が疲れていたり、寝不足ではありませんか?
そのような方は、更年期にイライラしたり、のぼせなどが表れやすいです。
鍼灸治療では「太衝」という、足の親指と人差し指の骨の交わるところの前の、凹んだところにあるツボに鍼をして、気の流れをスムーズにします。
また、「腎」を補うため、腰やお腹にお灸をします。
このように一人一人に合わせて鍼やお灸をしています。
イライラやのぼせなどにお困りの方は、ぜひ鍼灸を試してくださいね。